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2016.08.09

書評<戦う、勝つ、生きる 4年で3度のJ制覇。サンフレッチェ広島、奇跡の真相>

2ステージ制とチャンピオンシップ導入により、シーズン全体の盛り上がりが危惧された2015年のJリーグ。そんななか、サンフレッチェ広島はチャンピオンシップでクラブ史に残る逆転劇をやってのけ、リーグ全体の盛り上げに貢献した。4年で3回のリーグ優勝を成し遂げたサンフレッチェだが、それは多くの危機を乗り越えてこそのことだった。本書は2013年の連覇後からのチームの変遷を追い、いかにサンフレッチェが勝利を掴んできたかを明かす。

サンフレッチェの番記者ともいえる著者の、2014-2015シーズンのサンフレッチェ広島のノンフィクションである。チャンピオンチームなのに「ACLとカップ戦は手抜き」「引きこもりサッカー」と批判されることも多い広島だが、それはJ2に降格し、実質経営破たんした経験のあるチームゆえの、冷徹な方針なのだ。そしてそれは、主力を引き抜かれても、成績が極端に落ちない結果にも結びついている。本書はぶれないことの大切さを強調する。
もう一つ、本書で強調されているのは、ACL参戦のつらさだ。面積的も政治的にも幅が広いアジア地域ゆえ、ハンパない移動距離と、アウェイの悪環境がチームを消耗させる。チームに帯同する著者の体験が、ACLの過酷さを読者に追体験させてくれる。
やや情緒的な文章ではあるが、それゆえに情熱が伝わってくる。そんな「サンフレッチェ戦記」だ。

初版2016/02 ソル・メディア/ソフトカバー

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