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書評<ダーウィンの覗き穴――性的器官はいかに進化したか>

生物の進化はどの生物も、どの器官も興味深いが、とりわけ交尾と性器に関わる研究は深淵だ。ヘラやトゲがついた性器。哺乳類の交尾が至極単純明快に思える昆虫たちの交尾。交尾前と交尾後の生物の行動。いずれも、研究者たちのときに異常ともおもえる情熱によって、謎が明かされてきた。本書は、驚きにあふれた生物の交尾と性器の謎を解決する。

「人のセックスを笑うな」という映画があったが、同じ人類の他人のセックスさえ謎なのに、他の生物の交尾に謎が溢れているのは当然といえば当然である。人々の興味はひくが、かといって表だって研究の専攻にするには倫理上、ためらいがある。しかし、その謎も多くの研究者たちの情熱により、明らかになりつつある。本書には、ときに残酷にも思える性器と交尾にまつわる最新研究の成果が満載だが、それも進化の現在地に間違いなく、自然環境の中で必要事項なのだ。本書を読むと、昆虫から哺乳類まで、幅が広いようで共通事項が多くある意外な事実に気づかされる。楽しく読める科学書だ。

初版/2016/01 早川書房/ソフトカバー

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