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書評<戦闘機と空中戦(ドッグファイト)の100年史>

飛行機は発明とほぼ同時に、戦争の道具となった。偵察機として使われるそれが敵の偵察機とぶつかれば、それは撃ちあいとなること必死である。こうして始まった空中戦は、第一次世界大戦で本格的なものとなり、第2次大戦では戦争の行く末を変えるものとなった。本書は現代までの「空中戦の100年史」の間に起きた技術革命を区切りしながら、空中戦の過去・現在・未来を解説する。

現代戦の基本は第一次大戦で確立した、とはよく言われるが、空中戦もまたそうであることが本書の最初の感想である。スピード、テクノロジーは進化すれど、戦闘機が直面する現実、使命は変化していないと言ってもいい。著者の解説もその点で一貫している。例えば、最新の革新の一つであるデータリンクについては「戦闘機が無線を積んだとき以来のコミュニケーションの革命」としている。混乱する戦場で使用するテクノロジーが進化しようとも、その根っこにある概念そのものは100年前となんら変わらないのだ。現代僟ファンも二次大戦機ファンも興味深く読める歴史書である。

初版2016/09 潮書房光人社/ハードカバー

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