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書評<サッカーおくのほそ道 Jリーグを目指すクラブ 目指さないクラブ>

Jリーグが開幕して20年余り。J2、J3も設立され「おらが街のJチーム」が数多く誕生する中、企業チーム、あるいはクラブチームとして、地域リーグの頂点としてのJFLで戦い続けるチームが、全国には数多くある。そこには地域の歴史、人の歴史が積み重なっている。本書はそうしたチームを丹念に取材し、クラブを巡る物語を紡いでいく。

本書に登場するクラブは北は青森から南は宮崎まで、まさに全国津々浦々まで及ぶ。なので取材期間も長く、クラブを巡る状況が現在は変わっているチームも多くある。サッカーを巡る物語は決して止まることなく、続いていることをまず実感する。
JFL所属のチームというと企業チームも多く、企業側の都合に振り回されるイメージが強いが、むしろ関わる人物によって大きく状況が変わっていくというのも、本書では印象的だ。様々な理念、信念をもった人物が地域や企業を動かし、引っ張っていく。理想だけではクラブチームは存続できない。変化していく状況に対応することこそが、生きていく道。そんなことを教えてくれる一冊だ。

初版2016/11 カンゼン/ソフトカバー

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