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2017.05.08

書評<軽トラの本>

軽自動車規格のトラック、通称”軽トラ”は日本の農業、漁業を支えるツールであり、また日本の軽自動車規格の中で、効率を極めた自動車である。商品性を高めるために豪華に着飾った最近の乗用車に比べ、道具としての機能を追求した軽トラにこそ、日本車ならではの特徴がある。本書はスズキ、ダイハツ、ホンダの各メーカーの開発担当者にインタビューし、さらに異彩を放ちながらも生産終了となったサンバーにも光を当て、軽トラとは何かを明かしていく。

自動車評論家の中でも、技術系に沢村慎太朗氏のモーターファン・イラストレイテッドの連載をまとめたもの。もちろん、ワゴンRと軽トラの比較など、書き下ろし記事もある。
先の説明にも書いたように、日本の軽トラは、日本車の中でも特殊で、孤高の自動車である。過積載当たり前、それでいて普段はジジババの足。畑や塩水環境で酷使されるが、それでいて走行距離は年間で日本平均の6000㎞はいかない。各メーカーはユーザーに真摯に向き合い、要求を満たすべく奮闘する。極めてドメスティックな日本専用車についてまとめた本なのに、日本のメーカーが世界に乗り出せたわけ、戻るべき場所を示唆しているように思う。クルマに多少なりとも興味がある方は必読。
願わくば、連載時そのままの大型本で再出版して欲しい。

初版2017/05 三栄書房/ソフトカバー

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