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書評<J2&J3 フットボール漫遊記>

Jリーグの魅力はトップリーグのJ1だけではない。むしろ、J2あるいはJ3の方が、それぞれのチームの所在地の歴史と使命を背負い、ユニークで興味深い戦いを続けている。本書はJFL時代から下部リーグをウォッチングしている著者が、J2、J3のチームの現場を訪ね、試合を観戦し、チームのキーマンと会うことによって、それぞれのチームの魅力を解き明かしていく。

著者もあとがきで書いているように、人口減少と地方衰退の時代である。そんな時代に日本には札幌から鹿児島まで、Jリーグのチームが存在すること自体が、奇跡にも思える。現に紹介されるチームのうち、順調に成長してきました、みたいなチームはまったくない。チーム消滅に直面したこともあるチームもある。予算もないのに、地方経済をなんとか盛り上げようとする地域の象徴とされるチームもある。応援する価値のないチームなど存在しないのだ。
当方、J2落ちに常に怯えるチームのサポーターを自認しているが、J2クラブのある地方を漫遊するのも悪くないのではないか、そんなふうに感じさせてくれる一冊である。

初版2017/07 東方出版/ソフトカバー

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