書評<世界の駄っ作機8>
航空機の技術の急速な発達は、多くの傑作機を生むと同時に、多くの駄作機を生んだ。コンピューターによるシミュレーションも、CFDもない時代、手探りで技術開発していた時代の航空機たちを紹介していく。
軍事評論家、岡部いさく氏のライフワーク、第8巻。よくもネタがつきぬものだと思う。本作は「駄作エンジンが駄作機を生む」という法則が当てはまる航空機が多かった気がする。X型16気筒だのH型16気筒だの、ハイテクなんだかよく分からないエンジンたちもまた、技術の発達期ゆえの試行錯誤の結果なのだろう。相変わらず楽しめる1冊である。
初版2017/07 大日本絵画/ハードカバー
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