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2017.10.10

書評<フェラーリ メカニカル バイブル>

スーパーカーの象徴たるべき存在であるフェラーリの各車。車両本体も高価であるが、そのパーツや修理代金も高価であることでも知られる。それは信頼性の低さと裏返しということでもある。果たしてその実際はどうなのか?オールドフェラーリから最新のフェラーリ、そしてスペチアーレと呼ばれるサーキット専用仕様まで、あらゆるフェラーリを整備してきた著者が、フェラーリというクルマの実態と魅力を解説する。

とかく前述したイメージだけが先行するフェラーリだが、オーナーでなければ、メカニックでなければ分からない実際の姿を豊富な写真の詳細な解説で紹介する本である。路上最高のスピードを実現するため、ギリギリの設計を追求したフェラーリは機械として魅力的であり、その外観もどの時代のフェラーリをとってもエキゾチックだ。だが、攻めた設計ゆえ、また日本という高温多湿で機械にとって最悪な環境だけに頻発する故障も多く、そのことがフェラーリに対する評判が分かれる所以となっている。またフェラーリはデザインが古くならないゆえに旧車としてみてもらえず、例えば電気系統の経年劣化がフェラーリの印象を悪くしている実態を本書は伝えている。どのページをめくっても、メカニックゆえに分かる細かい指摘でいっぱいだ。批判するだけではなく、褒めたたえるだけでもない、メカとしてのフェラーリの素晴らしさと実際を伝える良書である。

初版2017/07 講談社/大判本(変形)

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