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書評<洞窟ばか>

人類未踏の地に踏み入れることに無上の喜びを覚える探検家はいろいろいるが、本書の著者は洞窟の探検家である。自然の地震活動の賜物である洞窟は大きさ、深さとも千差万別で、危険も多い。本書は著者が洞窟探検家となった経緯、著者が洞窟探検団体を立ち上げた経緯などを紹介しながら、洞窟探検の実態を紹介していく。

本書は洞窟探検家のパイオニアである著者の自叙伝である。そのあまりあるエネルギーを洞窟探検に向け、ときに命の危険を冒しながら洞窟の奥へ奥へ進んでいく動機と、世界へ進出していく様を綴っていく。洞窟探検の実態は確かに興味深いが、著者の信念が延々と綴られるラスト付近は、少し説教くさく、暑苦しく感じるのもまた事実である。パイオニアである人物の自叙伝ゆえ、ある種の啓発書になっているのはしょうがないとは思えるが、深部洞窟への招待状としては、少し不足気味であることは否めない。

初版2017/01 扶桑社/kindle版

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