« 書評<トラクターの世界史 - 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち> | Main | 書評<フェラーリ メカニカル バイブル> »

2017.10.09

書評<凶鳥〈フッケバイン〉 ヒトラー最終指令>

ヒトラー率いる第三帝国の崩壊が迫りつつあるドイツの片田舎に、謎の飛行物体が墜落する。ヒトラーは、その謎の物体を凶鳥<フッケバイン>と呼称し、武装親衛隊を経由してドイツ国防軍に物体の回収命令を出す。その正体を知ってかしらずか、アメリカの特殊部隊員やロシアの機甲部隊も呼び寄せていた。いち早く到着したドイツ軍将校は、異常な状況と敵に出くわす。

急逝した佐藤大輔御大の有名な短編の1つ。いわばUFOとゾンビものの短編だが、そこは仮想戦記で名を残した著者の作品なので、ドイツ将校の活躍を描いた英雄譚となっている。男の中の男、戦士の中の戦士、将校の中の将校。まさにミリオタが憧れる国防軍の将校の姿そのものであり、その戦闘シーンもまったく抜かりない。作品世界に一気に入り、読み切ってしまう作品であった。

初版2000/03 角川書店/Kindle本

« 書評<トラクターの世界史 - 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち> | Main | 書評<フェラーリ メカニカル バイブル> »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 書評<凶鳥〈フッケバイン〉 ヒトラー最終指令>:

« 書評<トラクターの世界史 - 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち> | Main | 書評<フェラーリ メカニカル バイブル> »

My Photo
August 2022
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

Twitter


無料ブログはココログ