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書評<黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い>

国政選挙、地方選挙に関わらず、マスコミは泡沫候補、本書の著者が無頼派候補と呼称する候補者が立候補する。彼らはマスコミに取り上げられることはないが、供託金を支払って選挙活動を行う、立派な候補者だ。著者は地知事選挙などを通して、彼ら無頼派候補の立候補の動機と選挙活動の実態をリポートする。

正直なところ、家族や親族に政治家か政党活動家でもいない限り、代議士選挙に立候補しようと思わないのが日本の現状だ。それでも政治家になろうとする時点で”変わり者”扱いされる日本の風土の中で、立候補しようとする彼らの主張と選挙活動に密着取材したものが本書である。
正直なところ、無頼派候補のなかには社会人としてどうよ、という人物も多い。だが、彼らのような候補を受け入れ、少数派の意見をくみ上げるのも民主主義である。現に、欧米では正統派の政党から立候補する、正統派の政治家ではない人物が自治体の首長や大統領になる時代だ。政治の世界は変わりつつあるのだ。
翻って日本はどうか?民主党政権の大失敗により、保守本流が大きな力を持っているのが現状である。それが変わるには、やはり無頼派候補の活動いかんにかかっているのだ。どうにも頼りない現状の野党に変わる、無頼派候補が日本にも表れるのか?無頼派候補に注目は集まるような選挙も見てみたいものである。


初版2017/11 集英社/kindle版

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