書評<イラストでまなぶ! 戦闘外傷救護 -COMBAT FIRST AID->
イラスト、あるいは女性モデルで戦闘外傷救護の基礎を学ぶことが出来るイラスト本である。表紙からは想像できないが、銃創や創傷への緊急対応マニュアルになるべきものである。
日本は救急救命というと、心臓疾患への対応が多く、大量出血への対応など、一般人の知識は皆無であるといっていい。しかし、70年代の連続企業爆破テロ、90年代のオウム真理教のサリン事件、近年では秋葉原歩行者天国へのトラック突入や相模原障害者施設大量殺傷事件など、日本は被テロの先進国であり、またどこでテロが起きるか分からない。そうした中で、大量出血に対する緊急対応など、本書には学ぶことが多い。ただでさえ、日本の消防・救急救命の装備はアメリカなど先進国に劣っているといわれている。我々一般人も、意識を変えることを示唆されている一冊である。
初版2018/03 ホビージャパン/ソフトカバー
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