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書評<蜂と蟻に刺されてみた―「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ>

アリとハチ。子供の頃からよほどインドアな生活を送ってこなかった限り、アリに噛まれたりハチに刺された経験は誰にでもあるのではないだろうか?アリもハチも身近な昆虫だが、その生態は千差万別で、その毒針から注入される毒も千差万別である。本書は著名な昆虫学者である著者が、世界中の刺針を持つアリとハチの多様な生態と毒の効能を紹介していく。

アリとハチの毒針と毒にはさんざんイヤな思いもしたが、なぜか興味深い。その巧妙な生存戦略や、”超個体”と呼ばれる哺乳類とは違った進化の形態のせいだろう。本書は刺針をもつアリとハチ(基本的に彼らは同じ属であり、仲間である)の生存戦略をまず全体的に紹介し、そこから各個のアリとハチを紹介する。本書は毒と痛みがテーマでもあり、著者本人が差された経験から痛みのレベルを1~4に分類するとともに、毒の成分を明かしていく。昆虫の毒の成分は多様であり、まだ分からないことも多いが、多様なペプチドがそれをもたらすようである。
それにしても、著者は多くのハチとアリに刺されているが、よくアレルギーにならないものである。アナフィラキシーショックとは何か、その謎も深まるばかりである。


初版2018/06 白揚社/ハードカバー

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