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2018.10.23

書評<ドローンの哲学――遠隔テクノロジーと〈無人化〉する戦争>

長時間滞空して目標を含む地域を監視、目標が確認できれば即座に攻撃する、RQ-9リーパーに代表されるUAV。人間が生み出してきた飛び道具の歴史、すなわち石器や弓、小銃やミサイルの延長線上にUAVがあると考えるのは間違いだ。UAVは敵地での”人間狩り”を可能にし、究極の”非対称の戦争”を生み出す。それは政治や外交におけるいわゆる”戦争の哲学”を変える兵器なのである。本書はUAVが内包する問題を法律的、哲学的に分析し、戦争を変えていく兵器の登場を分析していく。

本書は兵器としてのUAVの登場が戦争を変えていく可能性を法律的、倫理的、哲学的に分析していくものである。前述したようにUAVは飛び道具の歴史の延長線上にある兵器ではない。例えばオバマ大統領は世界の協調を唱え、大規模な軍事行動は控えたが、テロとの戦いにおいてUAVによる要人暗殺を容認した。時代に則さないとして禁止されたCIAの暗殺を復活させたのである。それは従来の国境に関する考え方、あるいは戦争倫理や法律を揺るがすものであり、重大な政策変更であった。小さく、軽い航空機が、政策変更を促したのだ。我々は戦争の哲学の変化の時代にいるのである。

初版2018/07  明石書店/ソフトカバー


2018.10.22

F-16D"Polish AirForce TigerMeet"completed

Twitterでのお祭り、#東欧機祭りの参加僟、ハセガワ1/72F-16D"Polish AirForce TigerMeet"、完成しました。
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いわゆる東欧革命後、民主化した東欧各国は旧共産圏から離脱しNATOに次々と加盟。軍備についても、通信機器の共通化から、主力戦闘機もNATO加盟国の装備に合わせる国も現れました。ポーランド空軍はその1つ。いち早くF-16の最新型であるBlock52を採用、タイガーミートなどNATOの共同訓練にも積極的に参加しています。

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ハセガワのキットはそのタイガーミート参加僟のデカールが付属した限定版。キットの内容そのものはいにしえから受け継がれるキットにF-16Iのパーツを加えたもの。金型が傷んでいるのがシロウトでも分かるので、なんとかリニューアルして欲しいものです。

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基本的にはストレート組みですが、どうしても個人的に気になるシートとジェットノズルをアイリスのレジンパーツに交換。最近、アイリスのレジンパーツもショップやネットオークションであんまり見ないのよねえ。このあたりもリニューアルを望む所以です。

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塗装はクレオスC306とC308の制空迷彩。それに付属のデカールを貼ったもの。虎柄デカールは垂直尾翼は問題ないのですが、曲面構成のCFTにはあんまりにも雑な一体型をしており、あらかじめ6分割して、適宜切りこみを入れて貼りつけ。ハセガワのデカールはあんまり強力なデカール軟化剤を使うと溶けてしまうので、クレオスのソフターを辛抱強く使って慣らします。写真だとうまく誤魔化されてますが、仕上がりは雑です。
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東欧の戦闘機たちと一緒に。時代といえばそれまでなのですが、こうしたバラエティ溢れる戦闘機たちがすべてF-16かF-35になるのもちょっと寂しいもの。てゆうか、生きてるうちにF-35の次の戦闘機のプラモ作れないんだろうなあ、なんて考えながらのモデリングでした。

2018.10.21

陸自玖珠駐屯地記念行事2018に行ってきた。

爽やかな天気の週末、第4師団の戦車部隊の根拠地である玖珠駐屯地記念行事2018に行ってきました。
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大分県の山間部の気候を考慮せず上着なしでいたワタクシ、背筋をゾクゾクさせながら観閲行進を待っていたのですが、ポジション取りが悪く、写真もあんましいいの撮れず。こういう日もある。
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観閲行進、バイクドリルの後、注目新装備の16式戦闘機動車はデモランを実施。生産ペースが割と早く、すでに全国に配置されているので、あんまり新鮮味を感じなかったりする。富士学校で10式戦車初めてのデモランのときは感動したものだが。
続けて訓練展示。
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74式戦車に仮想敵役の偽装を施していたのは良かった。ただ、訓練展示時のライフル含めた普通科用の装備と新型車両を見てると、心中複雑よね。陸軍の中心である歩兵装備は「テロとの戦い」やってる国とは二世代は差があるのよね。装備の調達がそれでいいのかと考えてしまう。海と空と違って、想定する戦闘がフラフラしてるからなあ。幹部の皆様に今一度、調達する兵器を検討し直して欲しいものです。


2018.10.14

芦屋基地航空祭2018に行ってきた

空自教育部隊の根拠地の1つ、芦屋基地航空祭に行ってきました。記録用に写真をランダムにうp。

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2018.10.01

書評<オカルト・クロニクル>

いまだ世界には様々なオカルト的な謎が存在する。雪山にトレッキングに出かけた男女7人が怪死した著名な事件から、日本の身近な神社で起きた失踪事件まで、犯罪ともオカルトとも解明できていない事件。本書は謎に満ちた事件の解明に挑んでいく。

本書は元々、ネットで有名なサイトのコラムをまとめたもの。とはいえ、著者は事件に関係する膨大な書籍や新聞記事、テレビ番組のVTRを検証し、現地へ赴き検証する。文体自体は非常にくだけて読みやすく、ときにギャグも混じるが、事件に向かう姿勢はいたって真摯である。
UMA(未確認生物)やUFO(未確認飛行物体)といったオカルトの”大物”に我々オカルト好きの目は向きがちであるが、残念ながら科学の進展、社会の変化によってそれらのネタは滅びつつあるのが現状だ。一方で、謎に満ちた失踪事件や未解決事件は、いまだ我々の社会に影を落としている。著者の決してシニカルに陥らない姿勢こそ、我々が本書から学ぶべきことかも知れない。


初版2018/08  洋泉社/ソフトカバー

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