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2018.10.01

書評<オカルト・クロニクル>

いまだ世界には様々なオカルト的な謎が存在する。雪山にトレッキングに出かけた男女7人が怪死した著名な事件から、日本の身近な神社で起きた失踪事件まで、犯罪ともオカルトとも解明できていない事件。本書は謎に満ちた事件の解明に挑んでいく。

本書は元々、ネットで有名なサイトのコラムをまとめたもの。とはいえ、著者は事件に関係する膨大な書籍や新聞記事、テレビ番組のVTRを検証し、現地へ赴き検証する。文体自体は非常にくだけて読みやすく、ときにギャグも混じるが、事件に向かう姿勢はいたって真摯である。
UMA(未確認生物)やUFO(未確認飛行物体)といったオカルトの”大物”に我々オカルト好きの目は向きがちであるが、残念ながら科学の進展、社会の変化によってそれらのネタは滅びつつあるのが現状だ。一方で、謎に満ちた失踪事件や未解決事件は、いまだ我々の社会に影を落としている。著者の決してシニカルに陥らない姿勢こそ、我々が本書から学ぶべきことかも知れない。


初版2018/08  洋泉社/ソフトカバー

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