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2019.04.30

書評<脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年>

生物が単細胞として地球に生まれ、地球のあらゆる場所を席捲するようになったのは、「移動」という手段を進化させてきたからである。「繁殖」という生物の第一命題をクリアするには、移動し、生息地を増やすことが不可欠なのだ。本書は移動手段としての「脚、ひれ、翼」に注目し、その構造を解析、いかに海、陸、そして空を席巻するようになったかを解説していく。

 

本書の帯に「生き物の形を決めたのは物理だった」とあるが、本書のテーマを表す一文である。脚、ひれ、翼を詳細に解剖していくと、いかに地球の重力環境下で効率的に移動できるかが理解できる。単なる”姿かたちの印象”ではなく、数学的な解析をすることで、その進化がいかに巧みなものであったかが分かる。

本書はさらに、動かない生物である植物の移動手段、そして単細胞生物の線毛といった移動手段にも話が及ぶ。脚や翼に比較して単純な構造にみえるミドリムシの線毛も、その”パーツ”を分解していくと、たとえばミドリムシがおかれた環境下において、物理学にかなった構造をしているのだ。生物の進化の奥深さの一端を理解できる一冊である。

 

初版2019/03    草思社/ハードカバー

2019.04.29

書評<ネコ・かわいい殺し屋―生態系への影響を科学する>

ネコが愛玩動物としての地位を確立してすでに数千年が過ぎている。人類文明の発祥の地の1つ、紀元前のエジプトの壁画に登場するネコは、いまや世界中で愛されるペットとして君臨している。

しかしながら、増えすぎたイエネコは世界中で希少動物の地位を脅かす存在ともなっている。イエネコは古くからケージの中で飼われるのではなく、ネズミなどの害獣を狩る存在として、放し飼いにされてきた。さらに、心ない人がイエネコを捨てると、過酷な環境を生き残ったネコたちは容易に数を増やし、鳥類をはじめとした動物を狩る。特に一種の閉鎖空間であり、独自の生態系も保つ孤島にネコが放たれると、自然環境に大きなダメージを与えてしまう。本書はこうした、ハンターとしてのイエネコを論じ、いわゆるノネコになったネコにどう対処するかを論じている。

 

ネコは愛玩動物として、その飼い主以外にも多くの人に愛される動物である。飼い猫を捨てる言語道断な行為をする人間がいれば、過酷な環境を生き残り、ノネコとなった多くの猫たちの面倒を地域ネコとして面倒をみる人間もいる。人間の悪意と良識が、ノネコを増やし、鳥類の絶滅を招くことを、本書は指摘する。動物愛護の精神だけでは、ノネコの被害を防げない。イエネコは室内で飼い、不妊手術を含めたきちんとした面倒をみることの一方で、本書は過酷な手段を取ることもまた必要であることを主張している。

むろん、毒殺などの手段は、動物愛護の運動家ならずとも一般市民の苛烈な反応を招く。それでも、そうした手段をとらざるをえない時期にきているのだ。本書は主にアメリカの事例をひいているが、日本でも状況は同じだろう。イエネコはただ”可愛い”だけの存在ではないことを、我々はもっと自覚せねばなるまい。

 

初版2019/04    築地書館/ハードカバー

 

2019.04.28

BOING SST Clipper Completed

アメリカレベルのオールドキット、ボーイングSST”Clipper” 完成しました。

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ボーイングSSTは航空機がスピードの覇を競った時代、1960年代に計画がスタートした超音速旅客機です。ヨーロッパではコンコルド、ソ連ではTu-144の開発が先行し、アメリカの超音速旅客機計画はその流れに乗るものでした。

モックアップまで開発は進みましたが、石油ショックによる燃料費高騰、衝撃波による環境破壊、高騰し続ける研究開発費などの要因により、開発は中止。時代は燃費の良いターボファンエンジンを積んだ大型旅客機、同じボーイングの747の時代に進むことになります。

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キットはアメリカレベルのオールドキットをストレート組み。正確な発売日は分かりませんが、元々は50年前以上のキットであり、パーツはうまく抜けておらず、勘合悪く、直線部分はガタガタと基礎工作の段階で相当苦労しました。傷が多く残っていますが、いつまで経っても完成しそうにないので妥協。

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塗装は下面をクレオスのスーパーファインシルバー、上面はガイアノーツのExホワイトを使用。サーファサーとシルバーを捨て吹きして、1000から始めて8000番台のペーパーまで順に磨き、その後再び塗装して、クリアーでコート。デカールは意外にも貼りやすく、今は亡きパンアメリカン航空のマーキングが再現できます。

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自分が子供のころ、未来の航空機といえばジャンボジェットではなく、SSTでした。子供のころに手にした、金属製のボーイングSSTのおもちゃこそがおそらく自分の航空機マニアの原点だと思います。

静岡ホビーショー2019の合同作品展の所属クラブのテーマが”レベル”ということで、貴重なキットに手をつけ、なおかつ完成までもっていくことが出来たので幸いです。合同作品展では、「BlogModelers」の末席に展示させていただきます。

2019.04.27

護衛艦<こんごう>一般公開に行ってきた

下関港に寄港した護衛艦<こんごう>一般公開に行ってきた。<こんごう>は海自が導入を続けているイージス艦の一番艦で、BMD対処のために近代化改修されています。外見で目立つのは、ファランクスがブロック1Bに換装されていることですかね。

下関港での一般公開のいいところは、すぐそばの観覧車に乗って、いつもとは違う角度で護衛艦を見ることができること。おじさんの一人観覧車は照れますが、マニア心が勝りました(笑)。

 

近代化改修が済 んでいるとはいえ、艦齢もそれなりになるので、少々お疲れに見えるところもしょうがないかな。渡船に乗船したり、痛車見学したり、連休初日をエンジョイできました。

 

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