Mig-25RBT Completed
ICM1/72Mig-25RBT、完成しました。
Mig-25はミコヤン設計局が1960年代に開発した要撃戦闘機。アメリカのXB-70を仮想敵として、XB-70と同じくマッハ3の速力を発揮するべく設計されました。当時としては先進的な外見から、アメリカ空軍はかなりの高性能を予測していましたが、「ベレンコ中尉亡命事件」にて、アルミではなく鉄を多用した機体構造、限定的な速度域で高性能を発揮するジェットエンジンなど正確な情報がもたらされました。Mig-25RBTはその速力を生かした写真偵察/電子偵察機であり、機首にSARレーダーや各種カメラなど搭載しています。
ICMのキットは2018年発売の新金型キット。シャープなスジ彫りとパーツの現代的なキットです。眼鏡型のフレーム2個の中にエンジンのダクトを組み込み、機首や胴体を張り付けていく、いわばフレーム構造のプラモデル。パチピタとはいきませんが、特徴的なパーツ割を慎重にすり合わせればシャープなMig-25が出来上がります。
塗装はグレーをクレオスC11明灰色を暗めに調色して吹き付け。後部エンジン周辺はアイアンを基本にブラックやクリアーオレンジを混色した各種シルバーを吹き分けてメリハリをつけています。
エナメルのブラックでスミ入れ兼フィルタリングして、エナメルのウェザリング塗料でオイル漏れなど書き入れて仕上げ。過酷な使用環境にある旧ソ連機にしてはやや物足りない気もしますが、まあ良しとしましょう。
ICMもキットは初体験でしたが、非常にレベルが高く、短時間で完成できました。ややプラが柔らかくパーツが脆いため、スタビレーターやピトー管にピアノ線を仕込むだけでこの完成度は特筆すべきもの。このクオリティで旧ソ連機シリーズをラインナップしてほしいものです。
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