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2019.11.20

書評<異修羅I 新魔王戦争>

「本物の魔王」が世界を滅ぼすかの勢いで破壊と殺戮を繰り広げた後の世界。人間の都市で唯一生き残った「黄都」に対し、「魔王自称者」が衛星都市にて反乱を起こす。黄都と新興国の対立と戦闘は、魔王を倒すべく集められた「勇者候補」にエントリーするための試験でもあった。彼方の地から流れ着いた客人、獣人、ホムンクルスなど超常の力を持ったものたちが、破滅的な戦闘を繰り返す物語。

 

いわゆる”なろう系”のライトノベルだが、とにかく文章がカッコイイのである。ライトなギャグや異性関係など余計な伏線を盛り込まず、異能者たちの戦闘の描写にひたすら徹する。いわゆる二つ名を含めた名乗り。文章の切り方。破滅的な戦いを前にした戦士たちの会話。痺れるとしかいいようがない。この調子で続編を続けてほしい。

 

初版2019/09    KADOKAWA/kindle版

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