EA-6B”VAQ-137 WORLD FAMOUS ROOKS”Completed
ハセガワ1/72グラマンEA-6Bプラウラー"VAQ-137 WORLD FAMOUS ROOKS"、完成しました。
EA-6BプラウラーはA-6イントルーダーを改設計した電子戦専用機。空母航空団の中でECM(現在ではEWと表される)とSEAD(対空防御網制圧)を任務とする、現代航空戦には欠かせない機体です。前身のEA-6Aでは電子機器はワンオペレーターであり、その能力に限界があったため、EA-6Bでは前部胴体を延長して4シーターとし、電子機器も大幅な自動化をはかって能力を高めています。
キットはハセガワ1/72を使用。このキットはハセガワの定番商品が凸彫りから凹彫りに切り替わる時期のキットで、スジ彫りではあるものの、リベット表現などはなく非常にあっさりしています。勘合もいいとは言い難いので、胴体部分や電子戦ポッドはストレートで済ませています。主翼はウルフパックの主翼折りたたみパーツを使用して、甲板上の駐機状態を再現。ウルフパックのアフターパーツはレジン製でディテールは精密なのですが、経年変化で縮んだのか、胴体主翼取り付け面とまったく合わず、プラ板の積層を挟んで強引に整形しています。その他、シートはディテールアップのためにこれもアイリスのシートに交換しています。要所要所をレジンに交換することにより、あっさりしたキットがわりと緻密に見えるようにしたつもりです。
デカールはマイクロスケールデカールを使用して”VAQ-137 WORLD FAMOUS ROOKS”のハイビジ仕様を再現。上面ガルグレー、下面ホワイトのスタンダード塗装で、今回はマスキングテープで、塗装の境界をはっきりさせています。クリーム色のレドームが時代を感じていいですねえ。キャノピーはクリアーブラウンにクリアゴールドを少量混ぜて、電波を反射させる保護膜を再現。ハイビジ塗装ということで、ウェザリングは控えめです。
前述したとおり、このキットはエアインテークやジェットノズルの奥行きがなかったり、ディテールが足りなかったりして、現在の基準でいうと不満があるモデラーさんもいるかもですが、出来上がってみればEA-6Bの特徴的なラインをよく捉えていると思います。
それと、今回はレジン製のアフターパーツに苦労しました。主翼折りたたみパーツは言うに及ばず、シートもF-14A用で代用しようとしましたが、入らないんですね、これが。プラモの設計とはかくも微妙なもの。仮組みの大切さをまた思い知りました。
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