« 書評<航空戦史 (航空戦から読み解く世界大戦史)> | Main | A-4Q Completed »

2020.05.19

書評<アメリカン・セレブリティーズ>

初版2020/04    スモール出版/ソフトカバー

アメリカのセレブリティ、アーティストたちの動向は世界中から注目の的となる。アーティストは自らの生き方を楽曲に託し、ファンに訴えかけるとともに、様々なビジネスを展開し、リッチな生活を送る。また、アメリカのアーティストたちはフェミニズムや人種差別など、社会的・政治的問題に臆することなく向き合い、コメントするがゆえに、アメリカ社会の問題をそのまま映し出す鏡ともなる。本書は日本でもメジャーなセレブリティたちの活動を通して、アメリカのエンターテインメント業界や社会の動きを解説していく。

日本でも話題となる”#MeToo”や”文化の盗用”、”キャンセルカルチャー”という言葉はアメリカのセレブリティ界隈で生まれた言葉であり、アメリカ社会が何を問題にしたかはアーティストたちの生き方と発言そのものを知らないと理解しにくい。本書を読んでまず感じたのはこのことである。ネットのニュースでチラっと見ただけでは語れない、アメリカ社会の問題が潜んでいるのだ。本書はここ20年で差別や宗教、SNSに対して、アーティストたちがどのように向き合っているかが書かれているが、そこにはアメリカ社会に通底する問題と、新たに生まれる問題があることが理解出来る。庶民とは違う世界を生きるセレブリティたちだが、その移り変わりは見事にアメリカ社会の変化に連動している。非常に興味深い1冊である。

« 書評<航空戦史 (航空戦から読み解く世界大戦史)> | Main | A-4Q Completed »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

« 書評<航空戦史 (航空戦から読み解く世界大戦史)> | Main | A-4Q Completed »

My Photo
August 2020
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Twitter


無料ブログはココログ